ABOUT
木版画について
木版画への想い
版画で一番面白いのは、刷ったあとに紙をゆっくりとめくる瞬間です。
その時まで、自分が加えた手仕事がどのように実を結ぶのか、わからない。
版木を介して和紙に刷りとられる絵具は、直接紙に描くものより、
一味もふた味も奥深くなっています。それは木の持つ力によるものだと思います。
また、木を彫るときに感じるシナベニヤの香り、削れる音、彫刻刀を通して手に伝わる感覚、
それらも心地よく感じられるから、これまで続けてこられたのでしょう。
自然の恵みに感謝して、版と向き合っています。
木版画ができるまで
01,
木版画の元となる、下絵を描きます。
下絵が描けたら、カーボン紙などの
フィルムに転写します。
02,
フィルムを使い、
木の板(板木)に転写します。
木の板を彫刻刀で、
残したいところ以外を掘ります。
03,
掘り終えたら、
木の板にインク(絵の具など)を
ハケなどで塗ります。
紙を置いてバレンを使い圧力をかけ、
インクを板から紙に転写します。
04,
丁寧に1枚1枚摺り上げ、
作品が完成します。





